感染症
定点種別報告数


【1】感染性胃腸炎は、感染してから数時間で吐き気や嘔吐が始まり、腹痛や下痢へと移行していきます。数日で回復しますが重症化することもあります。食物の鮮度に気を付けつつ、ヒトからもうつらない様に手洗い・うがいをして予防しましょう。嘔吐した場合は、手袋・マスクをして吐物を拭き取り、ビニール袋に入れて密封後捨ててください。汚染された場所は、塩素系漂白剤で消毒してください。
【2】手足口病の報告数は減少傾向にありますが、高値継続中です。手足口病の症状は手、足、口内に小さな水疱様の湿疹がみられ、痛みを伴うこともあります。手洗いうがいをしたり、栄養と睡眠で免疫力を上げたりして予防していきましょう。
【3】RSウィルス感染症が急増しています。風邪と同じ症状で、軽くすむこともありますが、乳幼児では重症化し易いので注意が必要です。咳が長く続いたり、呼吸が苦しそうにしているときは、早めに受診しましょう。
【4】
ヘルパンギーナの報告数が8週連続高い状態が続いています。ヘルパンギーナは発熱や口腔内に出来る水疱が特徴のウイルスで、人から人へ感染します。手洗い・うがいの励行で感染の予防をしましょう。
【5】
流行性耳下腺炎
は、潜伏期間が2〜3週間と長いため、感染していることに気が付きにくいので、周囲に感染者がいるときは注意が必要です。の報告数が増加しています。例年冬から春にかけて流行がみられることから、今後の動向に注意が必要です。予防策として手洗い・うがいが有効です。


インフルエンザ
の報告数が増えています。インフルエンザは38℃以上の発熱・頭痛・全身倦怠感などが突然出現し、鼻水などの風邪症状もみられ、潜伏期間は1〜3日です。手洗いうがい・咳エチケットを積極的に行い、感染拡大防止に努めましょう。

流行性角結膜炎の罹患者が高値で推移しています。アデノウィルスによる眼の感染症で、感染力が強いのが特徴です。夏に流行するので、感染が疑われたら、すぐに眼科を受診しましょう。

*マダニに咬まれて罹患する「重症熱性血小板減少症候群」「日本紅斑熱」の届け出がそれぞれ数件ずつ見られています。どちらとも重症化しやすく非常に危険です。県内では一年中確認されていますので、森林・草むらなどマダニが多く生息する場所に入る時は、肌の露出を少なくすることが重要です。


2017年 第42週 平成29年10月16日〜10月22日
対象疾患 報告数 定点当り 累積報告
(2017年)
インフルエンザ
43
0.47 27,761
咽頭結膜熱
48
0.91 3,037
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 85 1.60 3,992
感染性胃腸炎 205
3.87 17,533
水痘 10 0.19 831
手足口病 168 3.17 5,173
伝染性紅斑 - - 92
突発性発疹 27 0.51 933
百日咳 - - 17
風疹 - - -
ヘルパンギーナ 59 1.11 2,200
麻疹 - - -
流行性耳下腺炎 79 1.49 3,895
RSウイルス感染症 90 1.70 2,983
急性出血性結膜炎 - - 1
流行性角結膜炎 8 1.14 375
細菌性髄膜炎 - - 8
無菌性髄膜炎 - - 10
マイコプラズマ肺炎 - - 29
クラミジア肺炎 - - -
感染性胃腸炎(ロタウイルス - 0.00 109